
視線が気になる…もしかして社交不安症?カウンセリングは本当に有効?
「みんなに見られてる…」その予期不安、一人で抱えていませんか?
プレゼンテーションで人前に出ると、声が震える、顔が赤面症のように熱くなる。初対面の人との会話が苦手で、何を話していいか分からず、沈黙が怖くて仕方がない。あるいは、街中で他人の視線が気になって仕方がない、という経験はありませんか?もしかしたら、それは単なる「あがり症」や「人見知り」ではなく、社交不安症(対人恐怖症や社交不安障害とも呼ばれます)という心の状態かもしれません。
「この不安、一生治らないのかな?」「カウンセリングだけで社交不安症が治るって本当?」そう思っていませんか?この記事では、社交不安症におけるカウンセリングの効果と、その有効性について詳しく解説していきます。
カウンセリングは社交不安症に「なぜ効く」のか?その治療実績とエビデンス
社交不安症の治療では、薬物療法も有効ですが、カウンセリングは症状の改善と克服に非常に有効なアプローチです。多くの治療実績があり、エビデンスベース(科学的根拠)に基づいてその有効性が確立されています。実際、カウンセリングと薬の併用は、より高い改善効果が期待できます。
社交不安症専門の公認心理師や臨床心理士が、あなたの不安の根源にある思考パターンや行動パターンを理解し、それにどう対処していくかを共に考えます。これは、社交不安症を克服し、日常生活の支障を改善するための具体的なスキルを身につけるプロセスです。
社交不安症に特化したカウンセリングで得られる具体的な効果
では、具体的にどんなカウンセリングが社交不安症に有効なのでしょうか?
- 認知行動療法(CBT):これは、人前での緊張や、視線恐怖症など、不安を引き起こす思考の歪みや、ネガティブな捉え方を変えていくアプローチです。「失敗したらどうしよう」「馬鹿にされるかも」といった思考を修正することで、予期不安を軽減し、症状自体が起きにくくなります。これにより、自己肯定感向上にも繋がります。
- 曝露療法:怖がって避けていた状況(例えば発表の場、人混みの中での会話など)に、安全な環境で少しずつ身を置く練習をするものです。実際に怖い状況に慣れていくことで、不安を伴う状況への恐怖を減らし、社交不安症を克服していきます。
- ソーシャルスキルトレーニング(SST):会話が苦手だと感じる方に、具体的なコミュニケーションスキルを学ぶ場を提供します。挨拶の仕方、話題の見つけ方、視線の合わせ方など、具体的な会話の苦手を克服するための練習をします。
これらのカウンセリングは、オンラインカウンセリングや電話カウンセリング、対面カウンセリングなど、ご自身の状況に合わせて選択できます。
治療期間は?そして、その先の「再発防止」へ
社交不安症のカウンセリング治療期間は、症状の程度や個人の状況によって異なりますが、着実に改善へと向かうことができます。そして、症状が落ち着いた後も、カウンセリングで学んだスキルは再発防止に大いに役立ちます。一度克服した経験は、あなたの大きな自信となるはずです。