
突然の激しい動悸、息苦しさ…もしかしてパニック症?カウンセリングで安心を取り戻す道
突然襲いかかる「パニック発作」の恐怖
電車の中、人混み、あるいは家でリラックスしている時。突然、心臓がバクバクと動悸を始め、呼吸が荒くなり息苦しいと感じ、このまま死んでしまうのではないかという激しい不安に襲われたことはありませんか?それはパニック発作かもしれません。そして、そうした発作が繰り返し起こる場合、パニック症(以前はパニック障害と呼ばれていました)の可能性があります。
パニック症は、予期せぬパニック発作を繰り返すだけでなく、再び発作が起きるのではないかという予期不安に悩まされることが特徴です。そのため、「また発作が起きたらどうしよう」という恐怖から、電車に乗れなくなったり、人混みを避けるようになったり、閉所や運転中など、特定の場所や状況を避けるようになる広場恐怖症を併発することもあります。夜間にパニック発作が起こり、眠れないといった不眠の症状も現れることがあります。
薬だけじゃない!パニック症の治療にカウンセリングが有効な理由
パニック症の治療には、薬物療法が中心となることが多いですが、それと並行してカウンセリングを受けることが非常に有効です。薬で症状を抑えるだけでなく、カウンセリングではパニック発作がなぜ起こるのか、どのように対処すれば良いのかを根本的に理解し、克服するためのスキルを身につけることができます。
心の専門家である公認心理師や臨床心理士が、あなたの心の状態に寄り添い、共に改善への道を歩みます。カウンセリングは、単に悩みを打ち明ける場ではなく、具体的な対処法を学ぶ「心のトレーニング」の場でもあるのです。
パニック症に特化したカウンセリングのアプローチ
パニック症に特に効果的とされているのが、認知行動療法(CBT)です。これは、パニック発作に対する誤った認識や恐怖の思考パターンを変えていくアプローチです。例えば、「この動悸は心臓発作ではない」と冷静に判断できるようになる訓練をしたり、発作が起きやすい状況に少しずつ慣れていく曝露療法を組み合わせたりすることもあります。
また、マインドフルネスを取り入れることで、不安な感情にとらわれず、今この瞬間に意識を向ける練習をすることもあります。これにより、発作時の過呼吸を防ぎ、冷静さを保つ手助けになります。カウンセリングを通じて、あなたはパニック症の再発防止のための具体的な方法を学ぶことができるでしょう。
あなたに合ったカウンセリングの選び方
カウンセリングを受けるにあたり、形式も多様です。自宅や外出先から気軽に利用できるオンラインカウンセリングや電話カウンセリング、専門家と直接顔を合わせて話せる対面カウンセリングなどがあります。ご自身のライフスタイルや、より安心できると感じる方法を選びましょう。
「カウンセリングの費用」や「保険適用」について気になる方もいらっしゃるかもしれません。まずは情報を確認したり、初回無料カウンセリングを利用したりして、ご自身に合ったカウンセリングを見つける一歩を踏み出してみることをお勧めします。