
日本人初のチャンピオンチームに昇格
3月27日にレッドブルレーシングはリアム・ローソンをレーシングブルズに降格させ日本人の角田裕毅をレッドブルに昇格させる事を発表しました。
角田裕毅は初めてチャンピオンチームのシートに座る日本人ドライバーになりチャンスがあれば優勝も狙えるチームで走る事になります。
ただ、レーシングブルズでレースをする環境とチャンピオンチームであるレッドブルでレースをする環境は大きく異なります。プラス比較対象になるチームメイトも現役最強ドライバーと言われるマックス・フェルスタッペンになります。
また、今シーズンの勢力図としてマクラーレンチームが一歩先を言っているとは思いますがレッドブル、メルセデス、フェラーリの力関係はイーブンに近い状態です。
そして、マックス・フェルスタッペンの言葉を借りればレッドブルのマシンはメルセデスやフェラーリよりも遅いとコメントしていますがリアム・ローソンの結果は全く参考にならないので純粋にレッドブルと他チームの力関係は分からない要素です。
簡単にいえば、現役最強のドライバーであるマックス・フェルスタッペンの結果した参考にならないのでマックス・フェルスタッペンだから残せるリザルドなのか?実力通りのリザルドなのか?判断出来ない訳です。
でも、チームが求めているのは純粋にマックス・フェルスタッペンと競い合いマックス・フェルスタッペンと同等の結果を望んでいると思います。
これが重要で、マックス・フェルスタッペンが決勝レースで優勝したなら角田裕毅も表彰台を争うレースが必須になりますし表彰台フィニッシュも必須になります。予選にしてもマックス・フェルスタッペンがトップタイムなら最低でも4番手前後のリザルドが必要になります。
今シーズンはマクラーレンが1歩抜けていますがマクラーレンが100%1、2フィニッシュできる訳ではないので後ろのレッドブル、メルセデス、フェラーリはマクラーレンの落としたポイントを拾う必要があります。マクラーレンが優勝を逃したら優勝出来ないとダメな訳です。
この他チームが落としたポイントを確実に拾うには1台で戦うよりも2台で結果を出した方が稼げるポイントが増えていきます。
レッドブルはチャンピオンを争うチームでマックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトルとチームのコンストラクターズタイトルを狙うチームですので確実に2人のドライバーがポイントを稼がないとチャンピオンの獲得が難しくなる訳です。
昨シーズンはマックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトルは獲得しましたがチームタイトルは落としました。落とした原因はセルジオ・ペレスが落としたポイントが大きかった訳です。
トップチームの力関係はシーズン中に変化する事も多々ありますがタイトルの獲得という意味ではシーズン通して確実にポイントを稼いでいないとタイトルの獲得は難しくなります。
だから、レッドブルは開幕2戦でリアム・ローソンを更迭し角田裕毅を昇格させる決断をした理由だと思います。
ですので、角田裕毅にチームが求める結果は確実にポイントを獲得し1つでも上の順位でフィニッシュすることが求められます。