双極性障害患者へのカウンセリングの在り方

双極性障害は、躁状態とうつ状態を繰り返す特徴的な精神疾患であり、気分の変動が激しいため、カウンセリングには専門的な配慮が必要です。患者さんが安心して話せる場を提供し、自己理解や自己管理を促すことがカウンセラーの役割となります。

1. 気分の波を理解し、共感する

  • 躁状態やうつ状態によって感じ方や考え方が大きく変わることを理解し、それぞれの状態に寄り添うことが重要です。
  • 状態により感情の起伏が激しくなるため、非難せず受け止める姿勢を持ちます。

2. 安全で信頼できる環境を作る

  • 秘密保持を徹底し、安心して感情や思考を話せる場を提供します。
  • 患者さんが話したいペースを尊重し、無理に深掘りしない配慮が求められます。

3. 自己管理能力の向上を支援する

  • 気分の変動に気づきやすくするためのセルフモニタリング技法や、ストレス対処法を一緒に考えます。
  • 規則正しい生活習慣や睡眠リズムの維持を促し、安定化を支援します。

4. 再発予防に向けた長期的なサポート

  • 双極性障害は再発を繰り返すことが多いため、定期的なカウンセリングを通じて早期発見・対処を目指します。
  • 家族や周囲とのコミュニケーション支援も重要な役割です。

5. 薬物治療との連携を意識する

  • カウンセリングは薬物療法の補助として位置づけ、医師との連携を図りながら患者さんを支えます。
  • 薬の副作用や服薬の問題について話しやすい環境づくりも必要です。

メンタルカウンセリング NEED ROOMの取り組み

「メンタルカウンセリング NEED ROOM」では、双極性障害の方が安心して相談できるオンラインカウンセリングを提供しています。

  • 専門知識を持つカウンセラーによる共感的で個別対応
  • 患者さんのペースを尊重しながら自己理解や自己管理の支援
  • 家族支援も含めた包括的なサポート体制