医療の世界での障害者の活躍

海外では当たり前のように医療の世界で精神疾患を抱える障害者や身体的な要因を抱える身体障害者が活躍しています。

それに対して、日本では医療の世界で活躍する障害者は皆無に近い状況です。

しかし、日本を代表する大学病院ではテスト期間を経て今が多くの障害者を雇用しています。

障害者の多くを採用した結果から説明すると外来診療では1人の患者に多くの時間を使い緊張などをほぐしながら問診を行う事で外来時での見逃しが大幅に減ったそうです。

医療機関において診察にかけられる時間は限られていますが大学病院が行うプログラムを受けた精神障害者が緊張をほぐしながら問診を行うことで得られる情報というのは重大なことから些細な事まで幅広く問診を行う事は医師からすると診断材料が増える訳であり医療の質という意味で大きな成果が出たそうです。

もちろん、障害者の活躍は外来診療だけに関わらず入院病棟でも多く活躍しています。

全ての病棟に関して言えるのは精神疾患を患っている障害者が中心となり心のケアを行いつつ事故や病状の関係で1日にして突然障害者になってしまう人も多くいます。扱う科目は幅広くありますが多くの障害者を雇用している特権として各患者と同じ境遇や障害を抱える障害者が患者のサポートを行う事でリハビリを進める際の効率が飛躍的に改善されたそうです。

また、手術などを控える患者に対してもしっかり心のケアを行い不安や心配事などを取り除くことによって手術件数の増加や予定通りに手術を行う事で手術室の効率化という成果も出たそうです。

他にも退院してからのサポートとして退院後の患者の家庭・生活環境なども踏まえた上で冊子を作り病気や怪我の回復だけでなく心のケアを行なった上で退院となるそうです。

もちろん、大学病院ですので形式上は障害者雇用という形でも給料や福利厚生なども医師や看護師と同等の扱いであり障害者への負担の軽減や病状の悪化時に備えた体制も構築されているそうです。

その様な形で得られた要素としては外来時の見逃しの軽減や患者満足度の向上。

入院病棟としてはベッドの回転率の効率化、手術件数の増加と手術室の回転の向上。

他にも医師や看護師への負担の軽減や医師や看護師の働き方改革にも繋げることが出来たとされています。

このシステムが導入されている病院は今回紹介した大学病院に限られますがテスト段階として導入を検討している大学病院が2件あります。

まだまだ、少ない件数にはなりますが障害者が医療の現場で働く環境が整う事を願わずにはいられない想いがあります。