
うつ病の再発率は非常に高い
だからこそカウンセリングで再発予防をしっかり行うことが大切
うつ病は一度治っても再び症状が戻ってしまう「再発」がとても多い病気です。実際、うつ病患者の約半数以上が何度も再発を経験すると言われています。
なぜうつ病は再発しやすいのか、その理由と、再発を防ぐためにカウンセリングが果たす重要な役割について詳しく解説します。
うつ病の再発率が高い理由
1. 脳の機能や神経伝達物質の変化が長く続くから
うつ病の原因の一つは、脳内のセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質のバランスの乱れです。
治療で症状が改善しても、このバランスの乱れが完全には戻っていないケースが多く、ストレスや生活リズムの乱れによって症状が再燃しやすくなります。
2. ストレスの多い生活環境が変わらない
仕事や人間関係、家庭の問題などストレスの原因が解消されないままだと、再びうつ状態に陥るリスクが高まります。
3. ネガティブな思考パターン(認知の歪み)が残る
うつ病の方は、完治後も「自分はダメだ」「どうせうまくいかない」といった否定的な思考パターンを持ち続けやすく、これが再発の引き金になります。
カウンセリングでできる再発予防
1. 自分のストレスのサインに気づく力を養う
カウンセラーと一緒に、自分がストレスを感じたときの体調や気分の変化を振り返ることで、「再発の兆候」を早めに察知できるようになります。
2. 健康的な生活リズムの定着を支援する
睡眠・食事・運動のバランスを整えることが、うつの再発を防ぐ基本です。カウンセリングでは無理のない生活改善をサポートします。
3. 認知行動療法(CBT)で思考パターンを改善する
ネガティブな思考を現実的に見直し、肯定的な考え方を増やす練習を行うことで、再発のリスクを減らします。
4. ストレス対処法(コーピング)を身につける
ストレスを感じたときの具体的な対応方法を学ぶことで、困難な状況でも心が折れにくくなります。