ストレスに対する感受性

人間にはストレスに対する防御作用であるストレスに対応する為に脳が適応する能力が基本的にはあります。

しかし、この適応能力に関していうと個人差があります。

同じ仕事をして同じ人間関係の中で社会生活を送っていたとしても精神疾患を患ってしまう人と体調には何も変化を示さず今まで通り社会生活を送れる人もいます。

この事を「ストレスに対する感受性の個人差」と言われる事が多くなっていますが今の精神医学の研究テーマとしてストレスに対する感受性の回復力というのが大きな研究テーマとして名古屋大学と京都大学が共同で研究を進めています。

ただ、これはあくまでも研究テーマであって研究が成立し臨床現場で活かされるようになるには時間が掛かってしまうのも現実としてあります。もし、脳が感じているストレスからの回復に繋がる新薬が仮に出来たとしても認可されるまでには多くの時間が掛かってきます。

この問題は精神医学というテーマの中での研究ですが私としてはストレスに弱い人でも脳が適応できる範囲に収めていく事はカウンセリングという形で対応できてくるのではないかと考えています。

NEED ROOMでメインテーマとしているのがストレスの低減になります。

相談される方の中には具体的な問題を抱えている人も多くいます。

NEED ROOMのカウンセリング方針は対話型のピアカウンセリングですのでどんな問題や課題に対しても一方的なアドバイスなどはせずに話し合いの中で解決策を探るという考え方のカウンセリングスタイルです。

ストレスの低減という要素に戻りますがNEED ROOMのカウンセリングのベースになる部分ですがストレスに対して脳が適応出来ている状態の時にカウンセリングを受けてもらい脳内のストレスを低減し脳内のストレスに対する適応範囲内に収めて行くというのが基本的な考え方です。

そして、カウンセリングだけでなく1日のストレスは1日のうちに解消出来る方法を考えましょうというのもNEED ROOMのカウンセリングのあり方です。

そして、NEED ROOMで採用しているのが対話型のカウンセリングスタイルですが対話型の利点というのは誰でも経験あるかもしれませんが落ち込む事があった時に友人が声をかけてくれたり話を聞いてくれたり単純に落ち込んでいる時の話をしたり全く関係ない話をしたり人間と人間が対話をすることで気分が変わったという経験をした事がある人もいると思います。

私自身でも誰かと話をすることで不安などがあっても気がつくと忘れていたりとか元気になっていたりと対話をする事で得られる力がいちばんのストレスの軽減に繋がってきます。

でも、脳内で適応できる範囲のストレスは自分でも解りませんという世界です。

ただ、前にもブログで書きましたが自分の状態を把握して10段階評価を朝と晩で評価してみましょうという要素です。

この評価基準はストレスと言っても解りにくいので気分や体調などで評価すればいいと思います。

この10段階評価ですがWHOの基準では6程度が精神医学上は相応しいとされていますが日本の社会環境の中で6程度に抑えるのは正直厳しい部分が多くあると思います。

これは私が考える基準ですが10段階評価では対応できなくなったらカウンセリングを受けましょうという考えでいます。

例えばですが、仕事を終えて帰宅した段階で13とか15とかになったら危険ゾーンでストレスを減らす方法を考える必要があります。

NEED ROOMでは悩みがある訳ではないけどストレスレベルが10を超えてしまったのでカウンセリングをお願いします。でも、良い訳です。

具体的な相談内容が無いのにカウンセリングを受ける必要があるのかと考える人も多いと思いますが対話型カウンセリングの利点で誰かと対話する事でストレス発散になり結果的にストレスを軽減することに繋がるわけです。

簡単な話ですが、理由がなくてもストレスはたまりますし、原因がなくても不安になります。理由が分からなくても精神疾患にもあります。

NEED ROOMでは理由のないストレスや理由のない不安なども自身で体験してますので安心して相談していただければと思います。