過去のつらい記憶に、今も心が引きずられていませんか?

カウンセリングでトラウマと向き合う時間をつくりましょう

昔の出来事なのに、ふとしたときに思い出して涙が出る。
もう終わったことなのに、その時の感情がよみがえって胸が苦しくなる。
何気ない会話や映像、音、匂いで突然不安や怒りに襲われる。

そんな体験に、覚えがありませんか?

過去のつらい経験、いわゆるトラウマは、心の奥に深く刻まれ、無意識のうちに現在の思考や行動に影響を与えることがあります。「あのときのことなんて忘れればいい」と言われても、簡単に割り切れるものではありません。

しかし、カウンセリングではその「割り切れない過去」と丁寧に向き合い、心を少しずつ癒していくことができます。

本記事では、トラウマやつらい過去に悩む方へ、カウンセリングでできること、回復までの道のり、そして自分を責めないためのヒントをお伝えします。

トラウマとは何か? その正体を知る

トラウマとは、心理的に強い衝撃を受けた経験が、時間が経っても癒されず、現在にも影響を及ぼしている状態を指します。

・事故や災害の経験
・いじめや暴力、虐待
・大切な人との別れ
・突然の失恋や裏切り
・家庭や学校、職場での精神的苦痛

トラウマは、「誰にとっても共通のもの」ではありません。人によって耐えられるストレスの量や感じ方が異なるため、他人から見て些細な出来事でも、本人にとっては強烈な痛みになり得ます。

「こんなことでつらいなんて、自分が弱いだけだ」と思っていませんか?
でも、それは違います。大切なのは、**“あなたにとってどれだけつらかったか”**です。

トラウマのサインに気づくことから始まる

過去の経験がトラウマになっていると、自分では気づかないうちに心や体にさまざまな影響が現れます。たとえば以下のような症状があります。

・夜になると不安や恐怖が強くなる
・人の視線が怖い
・似た状況になるとパニックになる
・理由もなく怒りが湧く、涙が止まらなくなる
・人を信じられない、自分を責めてしまう
・なぜか同じような苦しい状況を繰り返してしまう

こうした反応は、すべて「心が守ろうとしている証拠」です。決してあなたが弱いのではなく、心が必死に過去の傷から身を守ろうとしている状態なのです。

カウンセリングでできること①

安心できる場所で、気持ちを話す

トラウマに関する話は、とても個人的で、深く傷ついた内容であることが多いため、「誰かに話すことなんてできない」と感じている方も多いでしょう。

カウンセリングでは、あなたの気持ちや経験を無理に話す必要はありません。話せる範囲から、ゆっくりと進めていきます。あなたのペースを何よりも大切にします。

話すうちに、自分でも言葉にできなかった感情に気づくことがあります。

・あのとき、実はとても怖かった
・許したふりをしていたけど、今も怒りがある
・忘れたつもりだったけど、まだ苦しい

こうした「本音」に出会うことが、回復への一歩になります。

カウンセリングでできること②

過去の記憶と今の感情を整理する

トラウマは、過去の記憶が現在の生活に入り込んできている状態です。カウンセリングでは、「過去のつらい記憶」と「今の自分の気持ち」を切り分け、整理する作業を行っていきます。

・過去の体験によって、今どんな考え方のクセができているのか
・自分を苦しめている無意識の思い込みは何か
・その感情を誰かに共有することの意味

たとえば、「人は信じてはいけない」「幸せになってはいけない」など、トラウマによって形成された否定的な思考が、現在の人間関係や自己肯定感に影響を与えていることもあります。

そうした思考を見直し、「今の自分が望む考え方」に少しずつ書き換えていくことが目標です。

カウンセリングでできること③

心を守る新しい行動パターンを身につける

トラウマからの回復には、「ただ話す」だけではなく、「今の自分の生き方を整える」ことも大切です。

・過去の影響を受けにくくする思考の切り替え
・不安やフラッシュバックが起きたときの対処法
・安心できる人間関係の築き方
・自分に優しくなるセルフケア

このように、現在の生活の中でできることを増やしていくことで、少しずつ「心の安心領域」が広がっていきます。

トラウマは、無理に忘れる必要はありません。けれど、「過去に振り回されずに今を生きる力」は、確実に育てていくことができます。

トラウマから回復するということ

多くの方が、「もう何年も経ったのに、まだ苦しいのはおかしい」と自分を責めています。でも、トラウマの回復には時間がかかって当然です。

回復のプロセスは直線的ではなく、良くなったと思ってもまたつらくなる日があります。それでも、それは「戻った」のではなく、「進んでいる途中」なのです。

カウンセリングでは、どんな状態のあなたも受け入れながら、一緒に回復の道のりを歩んでいきます。つらい記憶を無理に消すのではなく、それを持ったままでも安心して生きられる方法を見つけていくのです。

あなたは、ひとりじゃない

過去のつらさに悩んでいるとき、人はとても孤独を感じます。「誰にも理解されない」「話しても否定されるだけ」と感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、あなたの経験や感情には、ちゃんと意味があります。無理に忘れる必要はありません。誰かに助けを求めていいし、回復する権利も、未来をつくる力も、あなたにはあります。

カウンセリングは、あなたが自分自身と向き合うその時間を、安心して過ごせるようにサポートする場所です。

オンラインカウンセリングで全国から対応可能です

NEEDROOMでは、全国どこからでも利用できるオンラインカウンセリングを提供しています。ビデオ通話・音声通話・チャットなど、あなたのスタイルに合わせて選ぶことができます。

・過去の経験が今でも苦しい
・人と関わるのが怖い
・自分の感情をコントロールできない

そんな悩みを抱える方に対して、臨床心理士・公認心理師などの専門家が丁寧に寄り添い、あなたのペースで話せるようにサポートします。

初回無料相談も実施していますので、「ちょっと話してみたい」と思ったときに、気軽にご連絡ください。

まとめ

過去のつらい経験が今もあなたを苦しめているなら、それは無理に忘れるべきものではなく、大切に扱いながら癒していくべきものです。

カウンセリングは、心の奥に眠る感情をゆっくりとほどき、今を生きるあなたを支えていく場所です。あなたが安心して話せるように、そして少しでも前を向けるように、私たちは全力でサポートします。

もう一人で抱え込まなくても大丈夫です。あなたの心に寄り添う居場所が、ここにあります。

NEEDROOMは、トラウマや過去のつらさと向き合うあなたの味方です。