
精神疾患を患う私から、今、苦しむあなたへ
今日、皆さんに伝えたいのは、私自身の経験を通して感じている、とても大切なことです。それは、私自身もまた、皆さんと全く同じように、精神疾患を経験し、深い苦しみの中にいた時期があったということです。
あの頃の私に、今の私が伝えたいこと
診断名を受け入れたあの日から、未来が見えず、不安と絶望に押しつぶされそうになった日々は、今でも鮮明に覚えています。自分自身を否定し、この苦しみが永遠に続くのではないかと、孤独に苛まれることも少なくありませんでした。
もし、あの頃の私に今の私が声をかけられるなら、きっとこう伝えるでしょう。
「一人じゃない。その苦しみは、誰にも理解されない孤独なものではない。そして、必ず光は見つかる」と。
病気は、時に私たちの全てを奪い去るかのように感じさせます。しかし、それは決してあなたの価値を、人間としての輝きを消し去るものではありません。むしろ、その経験は、誰かの痛みに深く寄り添える力となり、人生をより豊かにする可能性さえ秘めていると、私は信じています。
「病気はあなたの一部であっても、あなたの全てではない」
私は、自身の経験を通して、この言葉の意味を痛感しました。回復への道は、決して一直線ではありません。時には後戻りするような感覚に陥ることもあるでしょう。それでも、諦めずに、小さな一歩を積み重ねることが、どれほど大切かを知りました。
具体的に、私が回復の道のりで大切だと感じたのは、次のようなことです。
- 自分を責めないこと。 「どうして自分だけがこんな目に」「もっと頑張らなければ」――そう考えてしまう時、どうか立ち止まってください。休むこと、助けを求めることは、決して弱いことではありません。むしろ、それは自分を大切にするための、とても勇気のいる行動です。
- 小さな一歩を踏み出すこと。 「今日は少しだけ外に出てみよう」「誰かに今の気持ちを話してみよう」「専門家やカウンセラーに相談してみよう」――どんなに小さなことでも構いません。その一歩一歩が、必ずあなたの力になり、未来へと繋がっていきます。
- 希望を捨てないこと。 今のあなたの苦しみは、決して無駄ではありません。それは、あなたがより強く、より優しい人になるためのプロセスだと信じています。私自身がそうだったように、困難な状況からでも、人は立ち上がり、前に進むことができます。
私は、あなたの隣にいます
今、カウンセラーとして皆さんの前に立っている私自身も、完璧な人間ではありません。時には、自身の経験と向き合い、葛藤することもあります。
しかし、その経験があるからこそ、皆さんの心の奥底にある苦しみが、痛いほど分かります。そして、その感情、その苦しみを、心から理解し、受け止める準備ができています。
あなたの存在そのものが、価値あるものです。どうか、自分を大切にしてください。そして、必要ならいつでも、助けを求める勇気を持ってください。
あなたの回復を心から願い、応援しています。そして、いつでもあなたの隣にいます。